作品自体とその試みについて、どこまでをアートとするかは非常に曖昧なものです。
[RE:LIC]が再生するアートは、人々と対話する確かなカタチとして存在しています。
そこにはアーティストとの対話があり、互いへの理解、リスペクトがあり、ライブ性、インスピレーションがあり、 そのほか多くのものを内包し、カタチづくっています。
写真によるコミュニケーションは、ある種の距離を縮め、新しい価値を生みだしました。
それこそが[RE:LIC]のアートであり、感性の世界から実体験へと移行していく過程でもあるのです。
※実作品と写真作品を同時に展示
アートの価値を人々へ還元する。
それが[RE:LIC]の目的です。
きれい。心地よい。アートにより得られる喜びは、“生”の素晴らしさの体感でもあります。[RE:LIC]は、そんなアート体験の原点となる作品を生みだしたい。それはもしかしたら[RE:LIC]が追究する多面的な価値の一つにすぎないのかもしれません。けれど、確かなキーとなり、向かう先へと導いているのです。
写真という手法は、絵画やインスタレーションとは別の有用性を生みだすことを可能にしました。生活に寄り添う視点は、一見素朴なようで、新しいコミュニケーションの可能性を持っています。決して実験的ではなく、一つひとつに確かな意味を提示し、人々の心の奥に入り込んでいきたいと[RE:LIC]は考えています。
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誰かにとって大切だったものが、その役目を終えて不要なものとなる。小澤香織は、捨てるしかなくなったけれど、誰かの思いが宿っているモチーフを拾いあげ、アートという新しい命を吹き込んでいます。
女性らしいストイックな視点と感性をより研ぎ澄まして、写真アートへと昇華していきます。 -
人やモノの曖昧な輪郭。村瀬都思は、日常の風景から抽出され、ドローイングを重ねるうちに記憶の中で変化していった形をモチーフにしたペインティング作品を制作しています。 今作品では、イメージの複製、摩耗、劣化をテーマにモチーフ同士の関連性を示唆する作品へと転換しています。
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作品が向かう先はかたちのない場所。しかし音はしっかりと存在しています。移り行く旋律は、作品の息吹となり、心の拠り所となる空間と時間を形成させてくれます。今展覧に際し、henlyworkによるRE:LICオリジナル曲が完成しました。 ※会期中ギャラリーにてCD発売予定。
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写真はデジタルになったことで絵画のように、自在に描くことができるキャンバスとなりました。 日本を代表するフォトレタッチャーの協力による作品も展示。
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- 小澤香織×RE:LIC
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- 小澤香織×RE:LIC
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- 小澤香織×RE:LIC
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- 村瀬都思×RE:LIC
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- 村瀬都思×RE:LIC
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- 福岡修× RE:LIC